佐紀神社の祀り神
【経津主命(ふつぬしのみこうと)】
刀剣が神格化された神。武神・軍神として国土安定を守るとされる。
【天児屋命(あめのこやねのみこうと)】
藤原氏の祀神であり、神格は言霊、祝詞、出世の神とされる。
国家安泰、諸願成就、学業成就等をご利益と伝えられる。経津主命と天児屋命の二神は、春日大社の四祭神のうちの二神であり、亀畑佐紀神社も同様の祭神であることから、歴史的にも春日大社との関係が深いと思われます。
【六縣命(むつあがたのみこうと)】
大和の国を守る御縣痤(みあがたにいます)神社の神であり、高市命・葛木命・山辺命・十市命・志貴命・曽布命の六祭神です。この六祭神のうち、曽布命(そうのみこうと)が「添」と読み代えられ、奈良の東領を添上、西領を添下といわれるように、佐紀領に深く関係しています。なお、歌姫町の添御県坐(そうのみあがたにいます)神社とは深い関連があると思われます。


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【紋】下り藤
佐紀神社の紋は、「下り藤(さがりふじ)」です。この紋は、藤原氏と縁が深い春日大社の紋です。当社の紋も下り藤であることから、歴史的にも春日大社と縁が深い所以です。

砂もち
新年を迎えるにあたり、境内に清浄な新しい土砂を運び入れる「砂モチ」「砂まき」と呼ばれる古くからの風習です。奈良県内ではさまざまな形で一般的におこなわれてきましたが、近年はその風習が見られる地区も限られています。
当社だけではなく、近隣の亀畑佐紀神社や隣の釣殿神社でも同様のものが見られます。
円錐形に盛り付けられた砂は、境内いっぱいに点々と作られ、正月迎えの一環として毎年行っています。
当社で行う「正月迎え」の作業は、例年12月29日から行っていますので、ご興味があればぜひ、足をお運びください。
